今人気あるNASはSynologyのDiskStation(2020年夏)

2020年7月25日

初眼なSynology(シノロジー)というメーカー。

NASといえば自分の中ではLinkStationなのでバッファローのイメージながら、最近はQNAPというメーカーもAmazonで見かけたりするところ、価格コムでの大人気はSynologyのDiskStationらしい。

NASについて簡単な説明から。

NASとは何か初心者向けに解説

Windows PCが3台あるとしましょうか。

  • A
  • B
  • C(共有フォルダを設定)

Cの共有にはAとBのパソコンからアクセスして読み書きができる状態とし、Cにはモニタやマウスなど付けず24時間起動した状態がNASのようなモノ。

「それでいいじゃん」と言われそうなのでこれでも良いとしつつ、専用のNASを導入するとどうなるか、利点をいくつか。

  1. パソコンではないので本体が比較的安い(HDD別で2万円台など)
  2. HDDなどを複数台搭載できる機種が主流(2台か4台が人気あり)
  3. その複数台のHDDはリアルタイムで同期(随時でバックアップ)
  4. 設定によりLANの外からもアクセス可能(インターネット経由)
  5. パソコンにはできないオリジナルな機能(色々ある気がする)

最大の特徴は2と3番で、多くのNASはRAID1などという2台以上のHDDを常にバックアップした状態を維持するモードで動いており、もし1台故障しても同じHDDを入れる、モノにより電源入れた状態でも抜き差しできる上、半自動で元の状態へ戻してくれる機能が楽。

4はコロナ騒ぎで会社にNASを置く話も時々見かける。サーバに外からアクセスはセキュリティとしてマズいのでNASで1クッション入れる形にするそうな。そこでテレワークしている社員がデータを共有する形。

5は正直私がよくわかっていないけれど、NASやメーカーによりできることが違う、機能の有無が変わるはずで、我が家のLinkStationというNASの場合はこのような感じ。

ls-etc-dd.gif

左から中身を簡易説明。

  • Webアクセス・・・外部(インターネット)からのアクセス
  • メディアサーバ・・・DLNAやiTunesサーバの設定など
  • プリントサーバ・・・プリンタを接続して共有できる
  • BitTrrent・・・ファイル共有システムの保存フォルダ
  • TimeMachine・・・Macのバックアップ機能の保存用
  • Webサービス連携・・・※上の画像の通り

このようにNASとはNetwork Attached Storageの名前の通りファイルサーバとして、コントロールタワーのような専用機能を備えている割に上記した通り比較的安いのでPC変態の自宅や中小企業で使われております。

具体的に「え、そんなことできるの?」と言われそうな例は、上の図のメディア~からDLNAサーバの設定をすると、テレビやPS4の録画をこいつにできるようになるなど。

最近はNASキットと称してHDD抜きの状態で売られる機種が目立つため、大容量HDDが安くなった今なら大量の深夜アニメをジャブジャブとコレクションして一生再生しない趣味もはかどりそう。

ちなみに私は本当にネットワークHDDとしてしか使用していないため、用途に対するコスパで言えば負け組でしょうな。

 

今人気あるNASはSynologyのDiskStation

いつも通り価格コムより、NASコーナーの売れ筋トップ20。

kakaku-nas-ranking-202007.jpg

source:【価格.com】NAS(ネットワークHDD) 

1位の製品名が~StationなのでてっきりLinkStationと思いきやDisk~、当記事タイトルの通りSynologyというメーカー。

次いでI/O、バッファロー、QNAPと来ており、Synologyは1位の次が9位と11位。そして14位が安い、シングル(HDD1台用)なので2台以上積むほど厳密なバックアップではないならこれでもアリか。

メーカー別シェアは僅差でSynologyがバッファローより多い。

kakau-nas-1-vnd.gif

バッファローの次はI/O、と思いきやQNAPというメーカー。

自分のアカウントではAmazonで頻繁にオススメされるけれど、価格コム内の口コミは微妙。インターフェイスがわかりにくい、設定が初心者には厳しい、故障したなどマイナス評価が目立つ。

NETGEARもAmazonでよく見た気がするけれど、アレは無線LANの方だったか、公式を見るとNASにはあまり力を入れていない印象。

少数派ながらメルコシンクレッツなるメーカーも。メルコが付くのだからバッファロー系かと思えばアタリで、DELAというブランドで高級オーディオ用なのだとか。

凄い金鉱を発見しましたな。

kakaku-dela-nas.jpg

ピュアラー向けとしてならばお門違いな価格、全然安すぎるので50万円以上のモデルをもっと増やすべきでしょう。

話を戻してシリーズ名で見てもSynologyの人気の高さがわかる。

kakau-nas-2-srs.gif

DiskStationは1位の次が9、11と14は低めなので1位の2ストレージモデルが相当なシェアを占めていそう。

バッファローはLinkStationとTeraStationで分かれており、それでもLinkStationの人気の高さはシリーズ2番手。

価格は範囲の設定がおかしいのでわかりみが浅い。

kakau-nas-3-prc.gif

7万円以内86.39%に対して以上が13.61%もあり、25万円オーバーが1.92%も占めているという、業者かよ感。

Synology「DiskStation DS220j」の仕様と特徴

価格コム1位のやつを少々詳しく見て参りましょう。

DS220j | Synology Inc.
https://www.synology.com/ja-jp/products/DS220j#specs

K0001241841.jpg

価格コム税込最安は2.1万円くらいなので、これにHDD 4TBあたりを2台ぶち込んで4万円切れる、または容量求めないなら東芝の500GBが約4千円なので2本入れて3万円切れるくらい。

仕様一覧よりパソコンのように書き出してみる。

  • CPU:Realtek RTD1296(1.4GHz、4コア)
  • メモリ:512GB(DDR4)
  • HDD:※無し(3.5インチ x2)最大16TB x2
  • 有線:LAN 1GbE(1Gbps)、USB3.0 x2
  • 電源:60W ACアダプタ(消費電力:12.46W、待機5.06W)
  • 騒音:18.2dB

CPUやメモリの性能や容量は気にする必要はナシ。有線を見ると今どきの必要最小限な感じですな。

24時間営業で気になるところは消費電力ならば待機の5Wは天井照明の常夜灯(ナツメ球)をつけっぱなしている程度。静音性の18デシベルは優秀なものの寝室に置くべきではないくらい。HDD2台が拘束回転しているのだから当たり前か。

最近のNASのRAIDは昔と違う?(Synologyオリジナル?)

RAID計算機なるコーナーがあったので「何のことだろう?計算もクソもないのでは?」と思い行ってみたところ、何これ凄い。

calc-raid-s.gif

試しに4TBと3TBを入れてみると本当かよ的な計算に。何がおかしい(凄い)かは以下の通りで、左が通常:右がSynologyの場合。

  • RAID0・・・合計6TB:合計7TB
  • RAID1・・・※不可能:3TBでミラーリング

普通はRAID0を数珠つなぎすると小さい容量に合わせられるが全部の合計に。もし上の構成に2TBをおかわりすると2+2+2=6TBになるところ、この計算機では4+3+2=9TB。本当かよ。

更にRAID1の場合は基本的に全く同じ容量のHDD2本でなければ組み合わせできない、厳密には同じ4TBでもLBAという小さな単位までピタリと同じでなければ無理。しかしSynologyの計算機では小さい方の3TBに合わせて動くらしい。

RAID1が意図的に3TBへ落としているところからこの計算機が狂っているとは言えず、RAIDの概念を勝手に作り変えている何これ状態。

私はLinkStationで500GB x2のRAID1にしているのだけれども、もし次に1本故障したならSynologyのこれに買い替えたい。全く同容量のHDD探しは数年経過するとかなり苦労するので。

 

故障する時はするし、しない個体はしない

元ネタはこちら。

513:QNAPのNASってどれくらいで壊れますか?10年くらい使えるならTS-253D、5年くらいならTS-251Dを買おうと思います。

source:NASってどれくらいで壊れますか? : PCパーツまとめ

>>513から始まる謎のQNAP前提祭り、まとめサイト管理者の趣味でそうしたのだろうか。

どれくらいで壊れるかわかる人が居るならば、おそらく競馬とか株などで一財産できているエスパーくらいのものでしょう。

質問が薄ければ中身も薄い。

524:電源とHDD以外が壊れることは稀

電源はACアダプタだろうから内蔵はしておらず、正確にはマザーボードかHDDに置き換えられる。そしてその稀と言われることが昨年あった。

「HDDが2台とも無事でもNASのコントローラが故障したならHDDにアクセスできなくなるかも」であり、まさにそれが起こってしまっておりました。

source:認識しないI/O-DATAのNASのRAID1を復旧できた話

こうなるとRAID1もクソもなく、電源が入ろうともアクセスできなくなってしまう。というかなっていた。

別件では当時かなり評判が悪かったと記憶している私の自宅のLinkStation、いつから設置しているのか調べると12年も前だった。2010年の記事。

私も全く同じ物を使用しており2年くらい前から絶好調で稼働中。

source:LinkStation (LS-WXL/R1)のレビュー・評判と口コミ

この12年で故障したモノは2台中1台のHDDが1回だけ。ということは、もう1台のHDDとNAS本体は12年間ぶっ通しで動いている、と思いきや10~11年か。

2009年11月発売となっており、おそらく2010年頃に買ったと思われ、

source:LinkStationのHDD故障で違うメーカー型番の物へ交換

もう一つ別の話をしたいのでこのNASに入っているHDDの型番を。

  1. WD5000AAKS-00V1A0・・・元からLinkStationに内蔵
  2. DT01ACA050・・・新規購入し換装

2に元から入っていた WD5000AAKS~ が故障したので DT01ACA050 へ換装して上手く行ったという意味。

この後、私はゴルゴ13の次くらいに臆病なので「DT01ACA050が終息すると今度こそ詰む」と思い、メインPCのバックアップ用としておかわりしております。

HDD D:500GB(SATA3、東芝 DT01ACA050

source:ヒツジ先輩が使用しているパソコンや周辺機器2020

いざとなればこれをフォーマットしてNASへ再充填してもう1回転寿命を延ばそうという戦術。だがしかし・・・

c5-DT01ACA050.gif

先に逝くのは後から購入した方かも知れない。

毎日のようにCDI(上のフリーソフト)からお便りが絶賛着弾中。

mail-DT01ACA050.gif

いつカイジに乗っ取られたかは記憶にない。※多分全角行けるか試しただけ(友人PCにもこれ入れており、異常があれば私にメールが来るので名前も入れたかった)

以上、何が言いたいかまとめ。

  • 評判の悪いNASでも10年故障せず使えている
  • 24時間営業しても10年故障しないHDDもある
  • 比較的新しいHDDでも実際故障しかかっている
  • 2chで好評でも価格コムで評判悪いNASもある

というわけで、何が正しいとか無く、悪いと言われていても人気あるメーカーもあるわけで、メーカーや寿命や壊れやすさなど気にせず、(私が上でSynologyのNAS買うかもと書いたように)自分の判断が重要。

故障する時はする、しない場合もある、それが電気製品。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(3)

>Synology(シノロジー)
2000年に設立された台湾の会社で、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・中国、そして日本の6箇所に支社があるのだとか。アップル大好き林さんもお勧め。

ITmedia PC USER|気乗りしない林信行に無理矢理「Synology NAS」を送りつけた結果 (1/3)
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1706/24/news012.html

魅力的な機能としては ファイルシステム Btrfs の採用でしょうか。破損したデータの自己修復とか、バックアップ対象を瞬時にコピーするとスナップショット機能とか面白い。

Synology Inc.|Btrfs による企業データの保護
https://www.synology.com/ja-jp/dsm/Btrfs

GIGAZINE|Linuxのファイルシステム「Btrfs」を5年間使用した記録
https://gigazine.net/news/20200202-btrfs-five-years/

>パソコンではないので本体が比較的安い(HDD別で2万円台など)
面倒ならルータにUSBでHDDを繋ぎ、擬似的にNASとして利用するのも手。便利だと思ったら改めてNASを買って導入できますし。対応しているルータに限る話ではありますが。

価格.com|NAS機能の無線LANルーター(Wi-Fiルーター) 人気売れ筋ランキング
https://kakaku.com/pc/wireless-router/itemlist.aspx?pdf_Spec019=1

>QNAPというメーカー。
まったく耳にしたことがありませんでしたが、2004年に設立された、こちらも台湾の会社。シノロジーは新北市、QNAPは台北市が本社と非常に近い場所にあります(両市は隣接。新北市は台北市を丸く囲むような形)。QNAPは2011年に10GbE対応NASを出すとか、RyzenベースのNASを作るとか着眼点が面白いですね。どちらかと言うと家庭向けより企業向けのNASをメインに製造している雰囲気があります。

なおQNAPは「Quality Network Appliance Provider」の頭文字だとか。直訳すると「高クオリティなネットワーク機器販売会社」といったところ。

>DELAというブランドで高級オーディオ用なのだとか。
登録日を見ると7製品中4製品は2016年ですし、2019年の3製品はそれぞれ「148,000円」「198,000円(色違い2種)」ですから、高くても売れなかったのでは。もしくは売れ筋がこの価格帯とか。

>最近のNASのRAIDは昔と違う?(Synologyオリジナル?)
Windows環境でもソフトウェアRAIDなら「2TB+1.5TB=3.5TBのRAID0」とか出来ませんでしたっけ。確か「記憶域プール」とか言う機能。

株式会社シーマン|Windows記憶域プールによるRAID機能
https://note.cman.jp/server/raid/software/

>先に逝くのは後から購入した方かも知れない。
私が10年くらい前から使用しているWestern Digitalの500GB-HDD、使用時間が約27,000時間ですが「代替処理保留中のセクタ数:4」で「回復不可能セクタ数:2」のまま2年以上も耐えていますよ。黄色信号ならたぶん5年は行けます。保証はしませんが。

私もNASを導入しようとして何度も検討していますが、面倒臭さと値段の高さと容量の少なさが勝って結局導入していません…

これを導入するしないで聞かれるたびにNASって「ゴミ」なんですよねと回答。
サーバと同じ密度に詰め込んで熱で故障させるのが目的と断言する。
じゃあどうしてサーバでは故障しないかというと、
気の狂うぐらいの轟音が出るファンで冷却してるからと説明。
知人の会社で3.5インチHDD4発入れるモデルの真ん中2発が3-4年ごとに死ぬのを見てそう思った。
故障する頃に買おうとするととても面倒ごとになる。
そりゃ数が出るだけHDDメーカーは嬉しいでしょうよww

会社のはデュアルコアxeonのHDDベイ4発、またの名を初代mac proとも言いますが。
何故これを使用するかHDD4発全て40°平均で冷却が出来るからです。

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