ノートPCのHDDをSSD交換する方法や注意する事

2012年9月 4日

ノートのハードディスクをSSDへ交換するやり方。

昔のノートはユーザがHDDを交換する前提で設計されていない物が多く、ボトムケースやトップケースからの分解となり難易度が高いものの、数年前からメモリやHDDは簡単に交換出来るよう考えられているノートが多め。

メールにてお便りを頂戴したのでネタにさせて貰います。

メール本文より要点を書き出すと。

  • (当サイトの記事を見て)Lesance NB P3537-SPを購入
  • 値段を含め一番マッチするのはSSDはどの程度のレベルか
  • 興味は有るけれど自作PCを組立てた事は無い
  • (SSD換装は)完全文系の人間でも出来る作業か
  • 検索してもレサンセノートのSSD換装解説ページが無い

私はメールへの返信はしない事にしているのでここで返信がてら解説。

レサンセに限らず、似たようなノートなら同じ調べ方や作業方法で行けると思う為、分からない人は何となくお読み有れ。

お約束として前置くと、改造は全て自己責任。不具合が出たりぶっ壊れても私は知らないので、愚痴る心構えの有る人はやめておきましょう。

 

ノートのHDDをSSDに交換する際の調べ方

外して取り付けりゃいいじゃん、とは分かっている立場の視点。どこが難しいと思われるのか、妄想しつつ解説。

1.HDDが簡単に取り出せるか確認

大規模な分解は専門知識や豊富な経験が無い限りは壊す前提のようなもの。ノートは境界線を超える分解は想定されておらず、コスト削減の為にプラスチックが割れたり元へ戻し難い構造になっている事も。

レサンセのノートの実機レビューを例にすると、HDDの取り付け空間へ行くにはフタを開けるだけ。このタイプで無ければやめておきましょう。

lesance-hdd-space.jpg

この状態ならドライバー1本有れば余裕。

ちなみに私が使っているノート分解用ドライバーは、ベッセルのマイクロドライバーNo.9900 +0x100という物で、Amazonで今見ると500円弱の送料込。

保証はしないけれど、このサイズが有れば大抵のノートは分解可。

2.HDDの型番を検索し仕様を確認

簡単に作業出来そうなら、HDDの型番でGoogle検索。

lesance-hdd-samsung-hm321hi.jpg

HM321HIで調べると、2.5インチ、シリアルATA接続、厚みは9.5mm、性能は見なくて結構。SSDへの交換なら物理的に合うものか確認。

OSがWindows XP以前ならノート本体側の接続方式がPATA(IDE)な事も有り、SSDも=SATAとは限らず、IDE接続の物も存在しております。

ちなみにSamsung製品の場合はサムスンがSeagateへ事業売却しており、公式ページがシーゲートになっていたり詳細が出ない事も有り。

3.HDDが搭載されていた空間を測る

HDDの取付にマウンタ(アダプタ、取り付け用の金具、冷却用ゲルなど)が有るなら汎用的なサイズかを更に調べる。

そこまでしなくて良い気もするけれど、私は失敗したくないので必ず測っております。特に富士通など有名メーカーの昔のノート。

4.OSの種類と搭載容量を調べておく

あまりにも古いノートなら認識出来るストレージ容量に限界が有ったり。

現役な普通のWindows XP(32bit版)でさえ2TBの壁が有り。これを書いている今はSSD容量が3桁GBとしても、未来から来た人でSSDがテラバイト単位で普及しているならご注意有れ。 

5.購入後は認識してくれるよう祈る

最終的には自分の手持ちノートとSSDの相性のようなものが有るので、PC側が認識しなくても泣かない、それがパーツの換装、改造の醍醐味として楽しみましょう。

通常は購入前に検索しクチコミやレビューを探すけれど、手持ちノートの型番ピンポイントでSSDへ交換している情報は少ないと推測。

 

ノートのHDDをSSDに交換する際に注意する事

更にマニアックになり、こんな事まで気にする必要が有るのかというレベルの話を5つくらい書いておきましょうか。

換装が簡単に100%の確率で成功すると思っている人への脅しを兼ね。

SSD+HDDのISRT仕様では無いかを確認

SSDキャッシュでSSDを動かしても良いけれど、SSD+HDDである程度の速度が出ているなら体感で速度差が分からなかったり容量が少なくなるだけ、または無駄に高額になるので意味が薄め。

ISRTは現物を見た事さえ無いけれど、低速なSSDより高速にデータを転送する可能性も有るので、SSD+HDDの2ストレージ構成ならベンチマークソフトで測定し、SSD単品の速度と比較しましょう。

HDDでは無く既にSSD搭載ではないか

 

そんな馬鹿な事は無いと思う上、先に分解可能か確認し型番を検索するならハードディスクと確認出来るはずと思うけれど念のため。

簡単な方の分解でHDDが見当たらず、本格的にバラしてもHDDが無い場合はmSATAという小型な基板がSSDかも知れない。自分で取り付けていないなら仕様書にHDDかSSDかは必ず記載が有るのでバラす前に確認を。

Windowsがメーカー自社仕様では無いか

HDDをSSDへ交換し、Windowsをインストールして設定をやれば良いと思っていても、メーカーオリジナルの仕様で再インストール用のイメージファイルや光学メディア(CDやDVDなど)にストレージ容量やHDD型番を指定されているならWindowsが入らない事も。

容量制限の場合は大は小を兼ねる で行けると思うけれど、ピンポイントで「このHDDにしかインストール出来ない」という制限が掛かっているならOSが別売品へ。

XPならアライメント調整が必要かも知れない

私が1年半以上前に購入したSSDはインテルのX25-Mの80GB(のOEM品)。Windows XPでSSDの転送速度を修正し高速化する為にはアライメント調整。

Windows7やVistaパソコンが有るならそのPCへ接続しフォーマットすれば良いけれど、所有PCがXPのみならSSD本来の性能が発揮出来ないかも知れない。

AHCIモードにするか、IDE互換モードか

昔のPCはIDEのみで、数年前からSATA接続になり現在IDEは用無しへ。物理的な接続方式以外にSSDの性能を引き出すなら古いIDE互換よりAHCIが今や普通。

Vistaや7なら標準でAHCIモードが普通なものの、XP以前のWindowsはIDE互換が普通だったので、転送速度マニア以外にも速度遅延が心配ならXPでもAHCIに切替を推奨。

 

改造はメーカーや店頭で聞く手も有るが自己責任(まとめ)

例としてレサンセはTWOTOPやFaithなど含むパソコン工房系。

メールや電話で「SSDに交換出来るか」など聞けど、オペレータが外注なら答えてはいけないルールになっている可能性が有り、責任者もサポート対象外として相手にしない判断が普通。

しかし私が関わった数件で言えば、パソコン工房の店頭スタッフはマニアックかつ親切な人間が仕切っている事が多いと感じており、ぶっちゃけで聞けば良いと思う。

聞き方としては、「保証対象外かつ自己責任は承知の上で、このノート(レサンセ)のHDDをSSDに交換するにはどうしたら良いか、どのSSDが最適と思うか」のような感じ。

私が店頭の責任者なら、そこまでいうならアドバイスしたり、不具合が有れど個人的に相談に乗るかも知れない。

BTOメーカーとは言え、改造した時点でサポート対象から外れるは常識のようなもの。他人に聞くくらいなら失敗や散財を恐れずやらかす心掛けが必要でしょう。

質問へ答えていないかも知れないので3点返信。

値段を含め一番マッチするのはSSDはどの程度のレベルか

他人に聞くレベルならやめておいた方がよろしいかと。こういう改造は考えるより先に頭や手が動いてしまうもの。

(SSD換装は)完全文系の人間でも出来る作業か

私もおそらく文系(理系と思った事が一度も無い)。分解が簡単なノートならレゴブロックを組立てるより単純なので文理無関係でしょう。

検索してもレサンセノートのSSD換装解説ページが無い

無いなら自分が人柱になり解説ページを作りましょう。 パソコンに限らず自分だけが安全に改造がしたいなら情報を延々と待つか中止が無難。


公開前追記:当サイトのお問い合わせページでコメント欄を利用せよ、のように説明を入れていたけれど、昨年8月よりコメント機能は停止しているので注意書きを追記。 私信:ご指摘有難うございます。

今月のオススメBTOパソコン

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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