画面が真っ暗とか固まるNECノートの修復を試みる

2017年7月27日

ノートPCが不調との事でお預かり。

私は業者では無く実費(と物による礼)以外貰わないので単なる時間泥棒であり、本当はPC修理とかやりたくないのだけれども、最近はこれで1記事行けると前向きに考える事にしております。

今回は修理と言えるかは謎。

2012年5月発売「LAVIE L LL750/HS6G」仕様情報

NECの公式はこちら。

121ware.com > サポート > 商品情報
http://121ware.com/psp/PA121/NECS_SUPPORT_SITE/(略)

PC-LL750HS6G

2012年5月発売なので約5年前の製品。

PC Watchの当時のレビューによると実売予想価格は17.5万円前後という安定のNEC価格となっており、実際いくらで購入したか聞いてみたところ約16万円でポイント10%との事でかなり得したと仰せられる。

・・・まあ、価値観は人それぞれとしておきましょう。

高価なだけはあり、現役PCと比較しても遜色ない高性能かつ大容量。仕様はリンク先の仕様一覧から判るけれど、主要な部分のみ書き出し。

  • OS:Windows 7 Home~64bit
  • CPU:Core i7-3610QM(2.3-3.3GHz、4コア/HT、6MB)
  • マザー:インテル HM77 Expressチップセット
  • グラフィック:インテル HD~4000 ※CPUに内蔵
  • メモリ:8GB(4GBx2、PC3-12800)
  • HDD:1TB(5,400rpm)
  • 光学:ブルーレイ BDXL対応
  • 有線:ギガLAN対応、USB3.0x4 など
  • 無線:IEEE802.11a/b/g/nインテルWiDi対応
  • モニタ:15.6型(解像度:1366x768
  • 重量:約3.1kg
  • バッテリ:約4.5時間 ※JEITA測定法1.0
  • その他:Microsoft Office Home and Business 2010

超重くバッテリ駆動時間がまずウソな以外はさすが17万円級ノート。

何に使用しているのか用途を聞いてみたところ、文書作成、写真整理、ブラウザを使うくらいとの事。まあ、価値観は人それぞれ。

HDDが快適さのボトルネックになっている以外は今でも充分通用する構成で、Windows 7はまだ後2年半使えるので故障しても修理する価値はあるかと。

しかしなぜ私のところへ来てしまったかは、電器店経由でNECへ修理依頼をしてみたところ、現状の症状では最低でも2万円、部品が故障していたなら4万円以上は見てくれと言われて買い換えるか修理するか迷い、私のところへ迷い込んで来た流れ。

指摘症状を具体的に。

  1. Windows起動直後にネット接続しない事がある
  2. ブラウザ利用時にリンク先を開く際やたらと時間を要する
  3. 休止状態からの復帰時に画面が真っ暗で何もできなくなる
  4. 文書作成時に固まる事がある

1と2はハードウェアに異常はみられず、私の自宅の2.4GHzと5GHzどちらも普通に繋がったのでノートPC側に問題は無いはず。

問題は3と4で、確認できた不具合は3番の画面真っ暗が1回再現した。文書作成はWordで新規ファイルを作成し、適当な文章や画像をコピペしまくってみたものの「固まる」については再現に至らず。

唯一、1回だけ再現した休止の復旧後の画面真っ暗とは、画面全体が黒一色でマウスのポインタのみ表示され、約4秒間隔で砂時計が出たり消えたり。タブキーを押してもCtrl + Alt + Deleteしても何も起こらない操作不能状態となり、電源ボタン長押しでシャットダウンするしか無し。ちょい押しでは切れなかった。

初回1度だけ真っ暗が再現したのだけれども、それから一度も休止からの復帰に失敗しないので、設定変更などで原因を探って行くのは困難。

 

画面が真っ暗とか固まる症状のノート修復を試みる

現物がこちら。天板撮影しても面白く無いので底面。

LL750HS底面

フタを外した画像をPC Watchより。

ll750hs-pcwatch

source:NECパーソナルコンピュータ「LaVie L L LL750/HS」 - PC Watch

左下がHDDですぐ右にCMOSバッテリが見えており、いずれも交換可能なご様子。右のデカく開いている方は左から無線LAN、メモリ4枚、その下にCPUがあり、クーラーは底面吸気の側方排気。

Windowsは普通に起動、しかし妙なものが。

Jword

右の縦長なやつはNECが標準で入れている自称便利ツールであり、それにYahooツールバーが付いている点は良いとして、下の水色な横長はESTARTという悪名高いJwordソフトと思われる何か。

検索してみるとやはりいつの間にか入って来る系のようで、持ち主に確認してみるとやはりいつの間にか入っていたという。評判よりも金を取るのか、GMO。

もしやと思いIEを開くとホームページはYahooなので期待はずれ。しかしChromeも入っていたので開いてみると見事にHao123が居座っておりました。ひょっとしてギャグなのだろうかと思った。

hao123

CDIのポータブル(インストールしない)版をダウンロードし起動したところ、なぜかSanDiskのNANDフラッシュメモリが表示。

SSD搭載

「SDカードでも挿さっており認識しているのか?」と思いカードリーダーを見るも何も無く、USB端子は全部空き状態。

気になったので型番で検索するとmSATA接続のSSDが搭載されている模様。仕様に書かれていない理由は、この機種はTVモデルとテレビ無しの2種類あり、テレビ無しを選ぶとmSATAのSSDが盛られ、キャッシュとして使われるそうな。どうりでドライブレターの表示が無い。※温度表示の下のDiskの右が「--」

HDDは1TBでWesternDigital製。

HDD

正常。S.M.A.R.T.では異常は検出されず。

この後、CDMでベンチマークしてみたけれどHDDが弱っている感じは無く、メモリをMemtest 86+で6回ループさせるもエラーは検出せず。

リカバリは行けそうか、電源オン直後にF4キーを連打すると正常に起動。

リカバリとバックアップ画面

結局、何がどう悪いのか不明なまんま。

結論:どう対処するか持ち主に選んでもらう

私が確認した症状は上で書いた通り、スリープからの復帰に失敗するようなので、ならば休止しないよう変更すればよろしそう。

電源管理

こちらはNECのLavieオリジナルの設定らしく、画面暗くしたり必要かを聞いてみると要らないとの事で全部「なし」へ変更。もちろんスリープも。ついでにHDDの停止もオフ。

そして無線接続やブラウザのページ遷移が遅いという指摘から予想し、要らないソフト類は全部削除する事に。

ESTARTとJwordアップデート以外にBaiduとか色々アホなものが入っていたのでアンインストール。ChromeのホームもYahooへ設定し直した。

他にも筆まめと筆ぐるめがダブルで入っていたりの無駄を発見したものの、そこまでは私も知った事ではないので触れず、要らないソフトはアンインストールせよと伝えて返却。

これで様子を見て不具合がするようならまずリカバリ、または1TBのHDDを新品で購入してクローン(丸ごとコピー)して新HDDの方でリカバリし、ユーザのデータをコピー、アプリケーション入れ直しを試すしか無し。

残念ながら私が所有している2.5インチHDDは最大500GB、余ってもいないので何ともならなかった。

それでもダメならメーカー修理?

おそらくNECが言っていた2万円とはWindowsのリカバリ作業費、4万円以上とは新品のHDDと交換しリカバリでの工場出荷状態の見積もりだと思う。

ところがこの状態、私の自宅で再現しないのだからNECの工場でも再現しないと思われ、こうなると修理のやりようがございません。メーカーも不具合の状態を見て部品交換する為、「おそらくWindowsかHDDだろう」くらいしか見当付かないはず。

有料ならばマザーボードを交換してみる、CPUを取り替えてみるなどNECもやってくれるのかも知れないけれど、HDD交換で4万~、マザーが5万、CPUが4万くらいとなれば新品へ買い替えた方が良いレベル。

というわけで、次にやる事はリカバリ、もしくはHDDも交換。それでも無理なら買い替えた方が良いという結論になりそう。5年前の機種とはいえ現役の高性能であり、もったいないのでせめてリカバリ+HDDまでで何とかなって欲しいところ。

 

メーカーのサポートの「再インストールしろ」は正しい

PCを自作したり自力でWindowsをインストールしてドライバを入れて行くレベルの人間ならば、不具合が出てもメーカーのサポートに頼るわけが無いと思われ分からないと思う。

不具合発生時にメーカーのサポートへ電話などをすると、マニュアルのごとく以下のような流れになるはず。マニュアルなのだけれども。

  • 電源が入らない・・・放電してみろ->ダメ->修理依頼どうぞ
  • Windows固まる・・・リカバリしてみろ->ダメ->修理依頼へ
  • 何かおかしい・・・リカバリ->修理

放電とは電源プラグをコンセントから抜いてノートならバッテリも外し、PC本体の電源ボタンを5~10秒くらい押す。これでコンセントからのプラグ抜けも確認できるので一石二鳥。修理現場に居た人間としては、デスクトップならば電源ユニット側のプラグ緩みも確認してほしいところ。

これ以外の場合、Windowsが固まる、起動画面から進まない、起動途中で再起動などの場合はまずリカバリ(再インストール)をするよう言われるはず。それでもダメなら、またはやり方分からないなら修理へ、という流れ。

なので不具合が起きた際は基本的に放電か再インストール。会話やメールの時点で明らかにハードの故障やOSの不具合が判るならばいきなり修理依頼を勧められるはず。

自作ユーザのレベルならば、「再インストールで直るならするだろう普通」が、一般PCユーザはそこまで考えが行かない。また、今回に限らずHaoとかBaiduやJwordが簡単に入ってしまうようなガードの甘い人は割と多い。

なので私はメーカー修理工員時代に、「いきなりリカバリを勧めるとは中々厳しい」と思っていたけれど、意外とユーザ側のガードが甘く変なソフトをもりもり入れてしまう人が多いならば有効なのかと思い知った。

リカバリディスクは無くさないように、オフィスなどの付属品も同様、そしてバックアップは随時行いましょう。

リンク用ソース

コメント(4)

>そしてバックアップは随時行いましょう。
最終的にはやはりこれでしょうね。
OSやソフトはディスクがあれば、飛ぼうがぶっ壊れようが簡単に再インストール出来ますが、データは無くしたら終わりなんですからね。

>17万円級ノート
デスクトップを買えと思うかもしれないですが家が狭いと小型のデスクトップやノートパソコンが欲しくなりますよ。
>価値観は人それぞれ
そのとおりですね!
>SanDiskのNANDフラッシュメモリ
何故か書き込み量がすごい!
>今回に限らずHaoとかBaiduやJwordが簡単に入ってしまう
タスクバーに天気マークがありますね。
さらにWindows 10が勝手に入ったら大変ですね。

>LAVIE L LL750/HS6G
末尾がGということは、金色のモデルですか。他のレッド、ホワイト、ブラックはマウスも同色ですのに、ゴールドのマウスはブラックな点が惜しいところ。

キーボードの表面に、傷ついても瞬時に直る「スクラッチリペア」なるコーティングが施してあるそうで。古いノートPCは、キートップの文字がかすれて見えなくなっていることがほとんどですから、それが非常に起こりにくい点は素晴らしい。

日経テクノロジーオンライン - NECの開発者が語る,傷が治癒するノート・パソコンを作る極意とは・・・
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070322/129269/

>文書作成時に固まる事がある
MS Officeの自動保存をONにしていると、10分間隔でビジー状態になりますね。軽いファイルなら3秒も固まらないと思いますが、10MBを超えるような重めのファイルだと、10秒くらい操作不能になります。

>右の縦長なやつはNECが標準で入れている自称便利ツールであり
「おすすめメニューNavi」ですか。いつぞやの記事で紹介された「とことん サポートPC」の系譜でしょうか。

BTOパソコン.jp - NEC「とことんサポートPC」はどの程度ぼったくりか?
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/nec-tokoton-pc-support.html

>Hao123
そういえば「123」の読み方は「いーあるさん」ですけれど、CMだと「いちにーさん」読みでしたね。中国産とバレたくなかったのでしょうか。

>なぜかSanDiskのNANDフラッシュメモリが表示。
総書込量のホスト(OSからの書込命令)が1,498,667,447GBとは膨大。TBで言うと「1,463,542TB」で、更に上のPB(ペタバイト)だと「約1,429PB」となり、更に上のEB(エクサバイト)でやっと「約1.4EB」と見やすい数字に収まります。実書き込み量は2,054GBですから、コントローラやNANDキャッシュの偉大さを実感。

>無線接続やブラウザのページ遷移が遅い
無線ルータの調子がおかしい可能性が無いことも無し。

>再インストールしろ
要は「OSを工場出荷状態に戻す」わけですから、それで動作がおかしかったら恐らくハードウェア側の故障。ならば修理だ、となるのは正しい流れですね。

ノートPCをメインに使ってます。

>スリープからの復帰
休止からの復帰でしょうか。(似てるようで、やってる事が違うので重要だとおもいまっす)

>休止しないよう変更すればよろしそう
自分も休止はもう使ってないですね。以前、休止はトラブルの元になると、いろんなところで見た記憶が有り、
もっぱらスリープを使っています。
スリープ時の消費電力が、ほぼ電源を切った時と同じというのをどこかで見てから、電源も必要時以外切らなくなりました。

休止状態とスリープ状態の違い - 道すがら講堂
http://michisugara.jp/archives/2011/suspend_sleep.html

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

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パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

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部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

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部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

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※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。