PC下取り後データ消去せず中古PCで販売する可能性

2012年6月27日

パソコンの買い替え後、残った旧PCはどうするか。

故障等で使えないなら廃棄や無料引き取り業者へ送ったり。使えるるなら廃棄に金が掛かるとして残す、または中古PCとして買い取って貰う方法も有りましょう。問題はHDD(ハードディスクドライブ)の中のデータをどうするか。

ドスパラがやらかしており、ネタにして繋げて参ります。

ドスパラが中古PCのデータを消去せず33台販売

毎回、何かと読み易いのでPC Watchより。

【PC Watch】 ドスパラ、中古PC 33台のHDDデータを未消去のまま販売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120625_542704.html

ドスパラはBTOパソコンやパーツ以外に、中古PCもやっており、メルマガを登録していると時々掘り出し物が出る仕様。

回収対象33台の内、伝票番号の公開は16件、バラなので個人への販売でしょう。店舗販売で誰に販売したか判らない物が有るとして、その伝票番号が掲載されているわけですな。

同社が2012年2月1日から5月31日に販売した中古HDDを組み込んだ半完成品PCのうち33台について、前のユーザーの使用していたデータが残ったままの可能性があることが6月1日に判明

翌日に判っていながら、なぜ3週間近くも放置し6月25日のプレスリリースなのか。正直に情報を公開した事は評価出来るものの対応が遅過ぎでしょう。

日数が経過するに比例し、購入したユーザもインストールやデータを保存する量が増加すると思われ、返品・返金対応になると購入ユーザにも迷惑。

私が購入者なら通販の場合は仕方無く対応するけれど、店頭で購入し連絡先をドスパラが知らないなら、見なかった事にして普通に使うかも知れない。

他人のデータには興味が無く、初っ端からローレベルフォーマットしたり再インストールしているはず。しかし、起動して他人のPCが起動してしまったなら、やはりドスパラへどういう事なのかと連絡するかも知れない。更に、ここでネタにする可能性大。

購入者が私で無くて運が良かった。それ以前に中古PCは買わないけれど。

 

第三者へ渡るパソコンのデータ取り扱いの考え方

なぜ今回のような不祥事とも言える事が起こったのか推測すると、元のユーザがデータを消去せず下取りへ出したと思われ、なぜそうなるか予想すると

  • ドスパラ側が消去すると説明し元の所有者が売った
  • 企業の倒産などでドスパラがまとめて引き受けた

3~5個書こうかと思ったけれどこれ以上思い付かず。いずれにしても元の所有者がデータを消さず業者(ドスパラ)任せにしている辺りが個人的に考えられない。

しかし安易にフォーマットしたり、HDDのみ抜いたり壊すと買い取りされない支障が出る事もございます。

HDDリカバリのみやOSインストールディスクが欠品の場合

リカバリやWindowsの再インストールは大きく分けて3種類くらい。

  1. HDDリカバリのみで、リカバリディスクの付属が無い
  2. HDDリカバリ有り/無し、リカバリディスクを作成出来る
  3. HDDリカバリは無し、付属のCDやDVDからインストール

1は、HDDの先頭や後方にリカバリ領域をPCメーカーが作り、そこへ工場出荷時の状態を圧縮し展開でリカバリする方法。PCの電源を入れ、Windowsが起動するまでにF12を押せなど。構成をカスタマイズ出来るPCでは無く同じ仕様が大量生産される完成品PCに多め。

2は、HDDリカバリの有無は別として、リカバリディスクをWindows上からセルフサービスで作成出来るもの。昔、NECの一体型で見た事が有り、DVD13枚を半日掛けて焼いている途中に11枚目で失敗するとかございました。

3は、普通にWindowsやドライバなどのインストールディスクが付属。

1はHDD内を丸ごと全消去するとメーカー修理になり、保証期間が過ぎているなら有料作業になる可能性大。2はリカバリディスクが無ければ1と同様にメーカー依頼。ディスクを作っているなら3と同じで問題無し。

というわけで、下手にHDD内をフォーマットなどで全消しすると、そのPCの価値が減ったり、サポートが終わっている機種ならWindows PCとして再生出来なくなり更に価値が落ちる仕組。

リカバリや再インストールしてもデータ復元は可能

以前私がデータ復旧したVAIOのノートは、データが消えると知らずに所有者がリカバリしてしまい、工場出荷状態になり私へ相談に来た状態。

例として、Windowsが使用するデータ容量が20GB、インストールプログラム20GB、データ50GBの場合、リカバリするとWindowsの20GBが上書きされ、それ以外は空き容量として一見するとデータが無くなっているように見えるでしょう。

しかしデータは見えないだけで残っており、Windowsに上書きされなかった運の良い部分からは市販のデータ復旧ソフトで戻せる可能性が高く、実際にこのVAIOはほぼ100%のデータ復旧に成功しております。

ちなみに普通にフォーマットしても復元出来る可能性は高く、中古PC購入者が意図的に復元ソフトなどを使われるとデータは消えていないと同様。

本気でデータを消すならローレベルやHardwipe

普通のフォーマットは論理フォーマットというやつで元のデータを見えなくするだけ、に対してローレベルフォーマットはHDD全体を書き直す仕組。Wikipediaより引用。

書き込み可能なディスク媒体(磁気ディスク、光ディスク等)の場合、トラックやセクター等の信号列を含めてディスク全体を規定パターンで書き直す。

通常はエラーの修復やHDDをリセット、リフレッシュする感覚で使われる事が多いけれど、ローレベルを掛けると市販ソフトでは復元が無理。私が過去に見た限りでは。

市販ソフトも有るけれど、今はなきMaxtorがPowerMaxというフリーソフトを作っていたので必要ならこちらからダウンロードをどうぞ。簡単な解説はこちらから。

論理フォーマットと比較し時間を要する為、120GB以上のHDDでやるなら寝る前に始めたり、大容量ディスクなら1日(以上)放置するつもりで。

Windows上から強力に復元不可にするフリーソフトも出ております。 

データを復元不可能なレベルで削除できる「Hardwipe」-GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20120622-hardwipe/

hardwipe-gigazine.png

OS再インストールの必要が無く、自分が消したいデータを全てピンポイントで指定する自信が有るならこちらの方が良いかも知れない。

いずれもフリーソフトなので自己責任にて。

確実なデータ消去は物理的に破壊、または手放さない

過去に何度か書いたけれど、私はローレベルさえ信用しておらず、どうしてもPCを手放すならHDDは物理的に破壊する派。または手放さず、HDD丸ごとの存在を消去。

ソースが無いので私の妄想と取られても良いけれど、数年前に海外でローレベルフォーマットを6~12回くらいやったデータを復元出来るかという実験で、6回まで100%、8回で30%、12回でほぼ0%、のような結果を見て信頼しなくなった次第。

そこまでの復元となれば一般的には無理と思われるものの、もし重要なデータ(他人の個人情報など)が入ったHDDを廃棄や譲渡し第三者の手に渡り、復元技術が進んだ未来で復旧不可能とは言えないとビビっている為。

これをやるとHDD無しのPCになる為、中古PCとして販売される買い取り業者の査定は0に近くなり、場合により有料引き取りになる事も有りましょう。

 

PC下取り後データ消去せず販売する可能性(まとめ)

私が中古屋にPCを売らない、正確には売れない理由はHDDを外してしまう為。ドスパラに限らず、適当にフォーマットやリカバリだけしている中古PCなら、見えないだけで以前の所有者のデータは市販ソフト程度で復元される可能性有り。

復元出来る=消えていない、とするならドスパラに限らず、HDD破壊やデータ消去の証明書を出せない業者への引取は博打なのでご注意有れ。

今回の件でドスパラ駄目祭りが一部で開催されているけれど、個人的にはドスパラの好感度アップ。

ここ数年、

  • 延長保証が高くなり
  • OS無しで標準価格をごまかし
  • 7月から送料が有料になりそうな気配
  • そして、メールの問合せの回答率が低い

と印象が悪かったものの、遅いとは言え正直な情報公開は評価出来ましょう。

リコールなどの情報が多く早いメーカーは日本HPやエプソンダイレクト。これらを品質が悪いと捉えるか、他社より情報が多く正直と考えるかは個人の価値観。

今回のPCでデータが漏れた側、引いてしまった側の最大66人には気の毒でドスパラの失敗では有るものの、判断としては間違っておらず、ブランドの信用は損ねたけれど信頼出来る企業と私は感じております。

別に置き換えると、食中毒を出し営業停止した飲食店。私は食中毒の後はまず大丈夫として、好んで利用する性格。逆に二度と行かないという人も居り、人それぞれという事。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。