空冷CPUクーラー最強王座決定戦13cm超級(by.ASCII)

2016年3月 7日

アスキーよりCPUクーラーの比較記事。

2015年に発売された8種類の空冷で冷え方や静音性を比較しており、自作PCユーザ以外にもBTOパソコンでクーラーはカスタマイズ可能な部分なので完成品を買う人も参考になる良記事。

PC初心者でも解るよう画像を入れて補足。

CPUクーラーの種類とマザーボードの各部名称

元ネタはこちら。

ASCII.jp:2015年CPUクーラー王座決定戦 (1/6)|(全高130mm以上編)
http://ascii.jp/elem/000/001/127/1127183/?rss

CPUクーラー比較

クーラーの画像は最終ページとここだけで結果はこのように文字のみ。

定格時の温度比較

これを見て、「おっ、12cmファンのサイドフローだな」などと全部答えられる変態はさすがに居ないと思うので価格コムより画像で一覧。

CPUクーラー7種類

source:価格.com - CPUクーラー

並びは左から上のグラフと同じ順にて。TS15Aは価格コムでの登録が無いので抜けております。

上には無いTS15Aとはインテル純正なのに単品販売のこれ。

インテルのデカいクーラー

source:Intel純正CPUクーラー「TS15A」の実力を検証 - AKIBA PC Hotline!

いつものアレかと思いきや、「すごく・・・大きいです」的なアッー。意味不明失礼。元ネタ知らないなら調べない方が良いと思う。

なぜ凄く大きいかはリンク先のグラフを見ると解る、Core i7-4790Kの付属クーラー級ではi7-6700Kを冷やせず100度を突破し完全に沈黙するそうな。

村八分になっていたインテル(TS15A)入ってる状態にしてサイド/トップフローで分けた画像がこちら。

8種類のトップとサイドフローへ変更

上段はサイドフロー、下段はトップフロー。

全部の型名を記憶するのはきついと思うので、どれが何かでは無くサイド/トップで分けてトップフローの3種類だけ覚えておけばよろしそう。Dark~、グランド鎌~、インテルのTS15Aトップフロー

マザーボードの各部名称

普通の人はVRMとか言われても解らないと思われ、M.2がどの位置になるかはマザーにより違うので図解。アスキーが検証に使用しているマザーと同じ機種。

Z170M-PLUS

source:Z170M-PLUS | マザーボード | ASUS 日本

本文に出る箇所は3つ。

  • VRM・・・CPU周辺のコンデンサなどの部品群
  • M.2・・・CPUの真下に位置するM.2スロット
  • DIMM1、3・・・メモリ、内側から1,2,3,4

メモリは正確にはA1とかB2だけれども揚げ足取りはせず、素直に内側からの順番と解釈しましょう。

計測条件

データを見る際に重要と思う部分を引用。

  • すべてバラック組み、マザーは水平に設置
  • 室温22度前後
  • 暗騒音32~33dBA
  • 騒音値はCPU位置からIOポート方向(マザーボードのPCケース取り付け時の排気ファン方向)へ30cmの位置で計測

バラック組みとはマザーをケース内へ納めず外で組むこのような感じ。

03-x58-extreme3-if.jpg

source:BTOと比較し自作PCはこのくらい面倒という例 - BTOパソコン.jp

この状態ではケース内のエアフローが再現されずCPUクーラー本来の性能としては微妙なので8種類のクーラーを相対的に見るものとして。

 

空冷CPUクーラー最強王座決定戦13cm超級

個人的に気になった計測結果のみ拝借。

高負荷時のCPU最大温度

CPUの温度

アイドル時の温度とかどうでも良いので高負荷時のみ。

左は定格。右はOC(オーバークロック)というCPUの性能を標準の最大より更に引き上げた、やや無理をしている状態と思えばOK。

いずれも最下位はインテルが独占しており、定格でさえ市販品に負けている事には全然驚かなかった。ちなみにインテルのTS15AはCPU付属では無く単品販売。i7-6700Kに付いて来るわけでは無いので御注意有れ。

中分類すると、定格時は差がほぼ無いとしてもOC時はやや開いており、単純にクーラーがデカい方が冷却に有利なのでしょう。

トップとサイドで分けると左のグラフの68度は4機種が同じなので、グランド鎌~の表記位置を2つ下げるとサイドフローの方が冷える、と言えるかも知れない。但しOC時のグランド鎌~は4位なので定格側の温度差は誤差と見るべきか。

メモリの温度差

メモリの温度

メモリは想像以上に差が無かったのでOC+高負荷時だけで。

CPUに近いDIMM1の方が遠い3より高く出るのは当然としても、トップフローで1が盾となり風が当たらない3も温度に大差無し。という事はメモリに風当てても意味皆無。

CPUでは最下位だったインテルのTS15Aが4位まで浮上しており、CPUの温度とメモリの温度には関連性が無いとも言えそう。これ言うとおしまいだけれども、アスキーの計測順や熱が残っていたとかで差が出ているのでは、と疑ってしまった。

風やCPU温度が関係無いならばヒートスプレッダ(放熱板)付のメモリ、あれは冷却に役立っているのだろうか。とりあえず風は無関係なようなのでサンドイッチして全体を覆えども問題は無さそうですな。

VRM温度

VRMの温度

個人的に気になっていたのはVRMの温度。

CPUは熱に耐えるとしてもマザーボード側がその伝導熱に耐えられるのか、VRMはCPUに最も近い位置に有るので影響は大きいはず。

VRMはヒートシンクにサーミスタ式温度計デジタル温度計を貼り付けて温度を計測

これはCPUクーラーのヒートシンクでは無く、上で貼った画像のVRMの赤枠の左に有る屋根のようなやつを挿しているのだと思う。

温度差は高負荷よりアイドル時の方が大きめに出ており、高負荷時の冷却効果としてCPUクーラーはあまり役に立っていないと言えそう。逆にアイドル時は差が出ており、てっきりトップフローが良いのかと思いきや定格は3,5,7位、OCは1,5,6位というバラつき有り。

強引に特徴を探してみるとインテルのTS15Aが変。

上でデカい画像を貼った通りタワー型で直径の小さめなトップフロー。風は強さ以外に直進性も冷却に関係するので、インテルクーラーは形がVRMなど周辺を冷やす為には良いのかも知れない。関係無いのかも知れない。

ところで最初から忍者四が優秀ですな。

騒音レベル

ノイズ

ラストは騒音値、逆に言うと静音性ランキング。

ここまで冴えなかったグランド鎌クロスが3種目で優勝。何故かは小さな画像では判らない、14cmファンを搭載している上にはみ出すほどデカいヒートシンクなので静かなのは当たり前レベル。

同じくランキング低めに出ていたクーラーマスターのサイドフロー、Hyper~がOCでいずれも2位と静音性では準優勝。何故かは12cmファンの回転数が最大でも1,300RPMとやや低め、ぶん回さないのでCPU温度対決では順位低め。

ここでも忍者四が健闘しており、アスキーの結論では最強認定。

ascii-ninja4

ヒートシンクの表裏が同じ構造なら12cmファンを裏側へおかわりすると更に冷えて高負荷時の静音化につながるやも知れず。

以上、インテル純正クーラーが駄目なのは良く解った。

 

CPU冷却はサイド?マザーも冷やすならトップ?(まとめ)

風の流れる方向と遮断性の違いは見て分かるので何と無く見当はついていたけれど数値で出ると良く解った。

サイドフローで高さ13cm超えならばファンは必然的に12cmが多くなり、前から後ろへスムーズに風が流れてケース背面から出て行くのでCPUは良く冷える。しかし、マザーボードには風当たらないのでVRMなどの冷却効果は期待出来ない。

トップフローはヒートシンクを通過したやや温まった風が基板へ吹き付けて止められるのでサイドほどCPU冷やす効果は強くは無いとしても、マザーボード上を多少は冷やしてくれるのかも知れない。

昔は爆熱Pentium 4やDとか、マジキチCore 2 Quadなどのすぐ横に液体コンデンサが列をなすという無茶な設計が主流だったけれど今時のコンデンサは全部個体。しかもASRockでさえ日本製を採用する時代。

ニチコン

source:ASRock > Z97 Extreme6

昔ほどトップフローにこだわる理由は無く、インテルのCPU付属クーラーも最近の物は比較的静音性が高まっている為、個人的な結論としてはCPUクーラーは何でも良いのでは無かろうかと思っております。

冷却と静音を両立させるならデカいやつ程度。

本気で冷やすなら今は簡易水冷という便利な物も有るので高性能しまくるなら最初から水冷で、しないならコスパ重視で空冷のトップでもサイドでも好きにフローすればよろしいと思った。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(2)

>すべてバラック組み、マザーは水平に設置
私はこの条件で検証された場合、CPU温度以外は無視します。特にコレでメモリ温度なんぞ見ても無意味ですし。

>高負荷時のCPU最大温度
コア電圧を「1.35V」まで上げたなら、クロックは「4.20GHz」などというターボブースト時と同じヌルい値ではなく、最低でも「4.50GHz」くらいまではOCして欲しかったところ。具体的にはIntelのTS15Aだと、冷却不足でシステムダウンする程度。

Ark Tech and Market News:プロが教える当たりCPUの見分け方!
https://www.ark-pc.co.jp/news/article?id=300109

>いずれも最下位はインテルが独占
確か昔、Intelは簡易水冷クーラーも出しましたね。この時は「冷えるには冷えるけれど高負荷時は音がうるさい」との評判でした。型番は「RTS2011LC」のはず。

価格.com - インテル RTS2011LC レビュー評価・評判
http://review.kakaku.com/review/K0000317643/

>忍者四
こちらは「12cmファンを2つ取付可能(ファン取付用のワイヤークリップは2コ付属)」「回転数を弱・中・強の3段階へスイッチで変更可」ですから、静音追求と冷却追求、どちらにも対応できて良いクーラーですね。バックプレート式ですから固定がやや面倒ですが、1kg近いクーラーをプッシュピンでは不安。面倒な分しっかりと固定できると思えば十分に許容範囲。


私は何となくトップフローが好きです。

私も空冷なら何となくトップフローの方がイイかもって思ってる方なんですが、今はサイドフローのCRYORIG H5 UNIVERSAL

簡易水冷水漏れでマザーから一式最新に替える時に空冷サイドフロー買ってみました。
冷却性能は普通って感じですが、メモリにぶつかるかもって気にせず取り付けられるのがありがたかったかな。
(メモリスロット4つ空いてるしクリアランスもあるので意味もなくメモリを光らせたくなってくるのがなんとも w)

性能はこんな感じ

PC Watch 瀬文茶のヒートシンクグラフィック
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/sebuncha/20140828_663985.html

クーラー選択の感想としては、今時のCPUならOCしなきゃ何でもイイんじゃない?(Intel純正は微妙)って感じですね

よく考えると自分のPCでは一番安いパーツだったりする(最近はDDR4も安くなってるけれど)。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

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初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

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パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

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デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

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部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

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部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

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部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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