マザーボードの配線が分からなくなった時

2009年8月26日

自作や改造に慣れていれば、改造や自作に時間はかかりません。

少し前の記事ですが、政治屋の与謝野氏は2時間で自作できるそうです。
その数50台以上だそうです。素直に凄い。

与謝野馨さん「PCは2時間で自作できます」(動画) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
http://www.gizmodo.jp/2009/08/yosano.html

「自作パソコンが完成」という定義を、電源を入れてBIOSが起動するまでを言うとすれば、OSのインストールや検査は抜きにして物理的に組立が完了するまでとしましょう。

では、月に数百台を修理する人間が組み立てるとどうなのか。
交換では無く、取り付けのみをおおよその時間として参考まで。

マザーボード:15分(CPU、メモリの取付を含む。単体なら7分)
CPU:7分
電源:7分
HDD:3分
光学ドライブ:3分
グラフィックボード:1分
メモリ:10秒

※全て電動ドライバーを使用した場合

ケースの大きさや形、ヒートシンクの種類などで前後しますが、大体このくらいかかります。合計すると約30分。取り付けのみでは無く、交換となれば1時間近くかかるでしょう。ケース交換となれば、CPUとメモリを除く全てを外して取り付けることになるため、最も時間がかかります。

自作の場合は速く作業する必要は無いので、じっくり半日かけても良いでしょう。私は修理経験をする前に自分のPCでCPUを交換(失敗)しましたが、それだけで約2時間かかりました。


さて、これらのパーツは画像や動画などの見よう見真似でもできることばかりですが、メーカー製やOEMパソコンを分解して困ることがピンの配線(ピンアサイン)かと思います。

通常の自作PCやサイコムのような組立代行のBTOならば、マザーボードがリテールの時は付属品一式の中にマザーボード製造メーカーのマニュアル(時々英語のみ)が付属していたり、親切にマニュアルを作って同梱してくれることがあります。

これらが無い場合に困ることが配線です。
全体から説明するため、ユニティから画像を拝借。

マザーボード

P5Q WS 株式会社ユニティ
http://www.unitycorp.co.jp/asus/motherboard/intel/lga775/p5q-ws/index.html

文字を載せると見づらいため途中でやめました。

CPUとメモリは形から分かるかと思います。メモリは例外もありますが、色を合わせるとこのマザーではデュアルチャンネルで動作します。3つ同じ色ならばトリプル。

左上のPCI-Expressは右のピン数の多い(長い)ものがx16で、その名の通り16倍速のため、多くはグラボ(ビデオカード)を挿しているかと思います。その左2つはx1なので等速。やったことはありませんが、PCI-Expressx16のボードをx1に挿しても動作するそうです。もちろん1/16まで速度は落ちる。

左上のPCIは左が普通のPCI(詳細より2.2)、右はPCI-Xという規格です。
これを書いている現在、多くのボードは普通のPCI(2.2)です。

以上は余談。ここまでは見れば分かります。

緑で囲んだ右上はCPU用の電源で4pinコネクタ。下は24pinの主電源。
配線を間違えてぶっ壊してしまう原因は、左上縦長USBと左下のパネル用です。


USBの配線


USB

左上のピンが欠けていることが分かるでしょうか。
これを目印として、欠けている方がマイナス側と覚えましょう。

1つ丸ごと占有する大きいものもありますが、USBは欠けていないところから右へ4つのピンが1つのUSBコネクタになります。その4つのピンが上下にあるので、この写真では合計4つのUSBが使えることになります。

usb

この場合は赤がプラスで黒がマイナス(GND)ですが、普通は白いプリントがあるので確認を。これでプラス(赤)をUSBの右端へ接続すると、自然にそこから左へ4つ目にマイナス(GND)が接続されます。上下に挿すと左端のピンが1つ余りますが見なかったことに、ではなく使いません。

これを逆に挿して電源を入れると、マザーにもよりますが普通はショートします。パン!やパシッ!という音と共にUSBから火花が出て、最悪の場合はマザーボードが故障ということに。十分注意してください。指さし確認するくらい重要です。


パネル用の配線


F_PANEL

マニュアル無しではここが最大の難関かと思います。
私は知らずに引き抜いて1時間以上かけて調べた覚えがあります。

基板のプリントを見るとプラスとマイナスが判ります。
リセット(RES)だけ右がプラス、他は左のようです。
ピンの下にも黒で十字が書かれており、これがプラスという意味です。

>上段
MSG・・・電源ランプ(LED)
PW・・・電源スイッチ
SPEAK・・・スピーカー

>下段
HD・・・ハードディスクのアクセスランプ(LED)
RES・・・リセットスイッチ

電源スイッチなど

この場合は白がマイナス、色の付いている方がプラスです。

電源スイッチはショートさせてONとOFFしているだけなので、プラスとマイナスを間違えても問題ありませんが正確に。その他は5Vが通っているので逆に挿すと先に書いたUSBのように小規模ですが花火大会が起こる可能性があります。

色に惑わされて判らなくならないように。ラインの色分けは無視しましょう。
しつこいですがプラスとマイナスは間違えないように。

アクセスランプはHDDとMSGを逆にすると、HDDが点灯し電源ランプが点滅します。やっても問題はありませんが、相当うざいと思います。


やたらと気合いを入れて説明しましたが、これさえ判れば後はCPU交換の知識と経験で自作は可能です。言い過ぎかも知れませんが、修理をしていて新人がつまづくところがここなのです。

火花を散らしてマザーが逝くと、メモリが高確率で故障し、運が悪ければCPUも駄目になります。万単位の授業料になるので、マニュアルがあればこの記事よりもそちらを熟読し、手元に置いて作業して下さい。

今月のオススメBTOパソコン

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