1台のHDDでパーティションを分割する理由

2009年6月 8日

よくありそうな疑問ですが、私が書く内容は修理視点です。
初心者の方も多そうなので、簡単になるよう解説とお願いです。

そこからかよと思われそうですが、パーティション分割とはHDD内の領域を分けて論理ドライブを割り当てることです。1台のHDDを丸ごとフォーマットしてCドライブとした場合、120GBならば、ほぼ100%がCドライブになりますが、これを例えば20GBをCドライブ、100GBをDドライブなど分けることをパーティション分割と言います。

さて、面倒になってきたので解説はここまでとして、パーティションを切ると何が良いのか。昔はHDDのディスク内側をスワップファイル用に~などという妙な考え方もありましたが、普通に考えてこうです。

・ Cドライブ以外にデータを保存するとOS(C)をフォーマットしても消えない
・ 独立したドライブに保存しておくとバックアップし易い(Acronisなど)
・ ディスクの権限を変更することでセキュリティ設定が簡単になる
・ ファイルが断片化されにくい ※これは私が思うことなので怪しい
・ アプリケーションのキャッシュをCドライブ以外に設定することで動作が速くなる

挙げればキリがありませんが、今思い付くものは以上です。

最後のキャッシュをシステムディスクとは別にするものは、PhotoShopなどが該当します。私が使っているわけではありませんが、システムディスクではない速いディスクでキャッシュすることで段違いに作業が快適になり、アクセス(ガリガリ音)が減るというものです。

前置きは以上です。
修理依頼の際、おかしな考え方をされている方がいたので例とします。


HDDが壊れても大丈夫なようにパーティションを分割する


「壊れる」は物理的、クラッシュなどの意味です。

話してみると、この方はハードディスクのプラッタ(円盤)の写真を見て勘違いされたようで、1枚目がCドライブ、2枚目がEドライブ、と思われていたそうです。そんなわけありません。

クラッシュとは主にシーク不良(ヘッドの振りが壊れる)ことになるため、レコードが無事でも分解できない時点でアウトです。

バックアップというならば、HDDを2台取り付け(または外付ハードディスクけとして)、物理的に2台目へ保存することを言います。上書や誤削除防止の意味でバックアップならば、それはファイルのコピーです。

DVDへバックアップ、USBへバックアップは正解ですが、理論的に分けた1台の中身でバックアップはあまり意味がありません。電源装置不良でHDDが連続してクラッシュする場面を「自宅で」見ましたので、本気で重要なデータは外部電源の外付けHDDが正解かも知れません。

※オンボードRAID(1)で4台クラッシュしました(2台が2回)


勝手に領域が解放された、勝手にフォーマットされた


もちろんご本人の過失ですが、それに気付いていない、またはごまかそうとするパターンです。

リカバリメディア(DVDやCD)から自動的にインストールするOEMのWindowsなどは、そのメーカーオリジナルの説明が表示されたり、親切な作りになっていることがありますが、パッケージやDSP版、DELLのWindowsXP(の一部)は、初心者にはつらい説明と操作になっています。

慣れていれば何ということはありませんが、光学ドライブからブート(Windowsのインストール起動)し、真っ青な画面に白い文字で専門用語らしきものがバラバラと表示され、フォーマットや解放をサクっとしてしまうパターンです。

F3を押せだの色々表示されますが、ひとつの操作でデータを飛ばせる仕様になっています。

USB(主にカードリーダーのおかげ)でドライブがずれていることもあり、システムがHドライブになってしまったり、Cではないからフォーマットしたという信じられないことが実際にありました。

よくわからなくなったり自信が無い時は、インストールを中止(終了)するか、そのまま電源を落として詳しい人に聞きましょう。

ここで領域を開放してしまった場合、あわててフォーマットしないでください。解放しただけならば、認識されなくなっただけでデータはディスク上に残っています。データ復旧ソフトなどで100%近く復旧できる可能性が高いため、やはり詳しい人に聞きましょう。


Cドライブを残した状態で別のドライブへOSインストール


再インストールの意味をご存知無い場合。

元の仕様としてパーティション分割されており、空いているから入れてみた、というパターンが多く、次に自分で切っておいて2つにしてしまうものです。2つ(以上)のOSが入っていると、どちら(どれ)を起動するか聞かれる状態になります。

これは修理現場で最も嫌われるもので、悪気が無く再インストールでOSを追加しただけならばまだ良いですが、故意にしかも英語や中国語Windowsなど入れていた場合は相当心象が悪くなります。

ただでさえ仕様外にしている(改造とも言えます)ものを嫌いますので、嫌がらせのように意味不明なことをされると神経質な人間が多いためブチキレです。これは冗談ですが、そのくらい気分の悪いものです。

全消しする前提ならば問題ありませんが、データを残せという指示を出したいならば自分でやりましょう。高額請求のターゲットになります。

別のHDDを購入し、それにOSを入れる、またはCDなどへLinuxを入れてブートし、購入したHDDへデータを全て待避。元のHDDはさりげなくフォーマットして「OSが起動しなくなった」と申告した方が良いです。

中国語、海賊版、ウィルスとスパイウェアセットのWindowsなど見たら暴れそうになります。冗談ですが、やや本当です。


以上。本当にこのようなことが実際にありました。
パーティションを分割する理由を考え、勘違いされぬようお願いします。

お願いしても私は既に関係ありませんが、まだ関係している知人がたくさんおりますので、一応お願いします。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(2)

>システムディスクではない速いディスクでキャッシュすることで段違いに作業が快適になり、アクセス(ガリガリ音)が減るというものです。

とのことなのですが、私には結局HDDが1個なのでアクセスする頻度は一緒のような気がしてなりません。HDDが2台だとアクセスがそれぞれにわかれて快適になると理解できたのですが・・・。

いったいどういう理屈なのか是非とも詳しく教えていただければと思います。

>私が使っているわけではありませんが、

というわけで、見ただけであり理屈も知りません。Adobeの仕様かも知れません。
ご質問は、検索されるか知恵袋やOKwaveで聞かれた方が的確な答えが返って来るかと。

コメントする ※要ユーザ登録&ログイン

BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

カテゴリと更新通知

プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。