オールインワン・一体型PC分解状況を画像を見つつ解説

2016年12月 6日

デスクトップPCの形態の一つオールインワン。

マイクロソフトのSurface StudioがiFixitにより分解されており、GIGAZINEが日本語化しているのでPC初心者な人向けに補足的な説明。一体型PCを買おうと思っているならぜひお読みあれ。

オールインワン分解は珍しいと思う。

オールインワン・一体型PC分解状況を画像を見つつ解説

元ネタはこちら。

Microsoftの液晶一体型PC「Surface Studio」分解 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20161130-surface-studio-teardown/

Surface Studio

source:Microsoft Surface Studio Teardown - iFixit

分解前の画像はこちら。

surface-studio-set

手前のキーボードなどは無関係、奥に見えるモニタが分解対象。

モニタの下にある箱がPC本体となっており、両側に見える脚の内部をケーブルが通り液晶パネルへ接続されている設計。

価格は本体のみで確か2999ドル、30万円少々くらい。高性能な機種は4千ドル以上という強気な設定。

では分解開始、要点と思う部分のみで参ります。

分解スタート

一般的な国内で売られる一体型PCはモニタの裏側にパーツが詰め込まれているけれど、Surface StudioはiMacを意識したのか、画面がほぼ水平まで倒れてタッチ操作可能な為か足部分に入っております。

この点は分解難度を下げており、ノートPCをバラすより遥かに簡単。ネジ4本外せばフタが取れるとか、普通のデスクトップPC並の難易度。

国内メーカーの液晶モニタ裏に本体が内蔵されているなら、多くの場合はモニタ側をバラして行く事になるので、巨大なノートPCまたは分厚いタブレットを分解しているようなものなので作業難度が上昇。

画像はCPUとGPU(ビデオカード)用のファンが見えており、左下の銅色のヒートシンクで熱伝導させパーツを冷却しております。

次はSSDの取り出し。

SSD

現在のSSDはノートPCに搭載されるHDDと同じサイズな2.5インチが主流だけれども、省スペースの為かM.2という基板1枚のSSD。

サイズは2280(幅22mm x 長さ80mm)でSanDiskのSD8SNAT、容量64GB、SATA接続の物が搭載。価格コムで最安を見て来ると5千円を切っている安物が30万円もするパソコンに搭載されているわけですな。ケチりすぎ。

ヒートシンクを取り外すと下にCPUとGPUが見える。

ヒートシンク

この辺りはノートPCとそう変わらない設計となっており、自作PCしない人は外さない方が良いところ。

グリスの素材にもよるけれど、インテル純正のような灰色の固いグリスが塗られており経年しているなら固まっているかも知れないので塗り直しが必要。はみ出すと故障の原因になりかねないので要注意。

2ストレージ構成なのでHDDも搭載。

HDD

型番はST1000LM024、Seagate製の容量1TB。

価格コムでは7月頃に在庫が無くなったようで、最終的な最安は9千円切り。個人的にSeagate嫌いなので、万一私がこれを使うとかなったなら、まずはSSDを増量しHDDを別のメーカーの物へ交換すると思う。

ラストはマザーボード。

マザーボード

何がどれなのかGIGAZINEより引用。

赤枠がIntel製のCPU「Core i5-6440HQ」、黄色枠がNVIDIA製のGPU「GeForce GTX 965M」で、オレンジ枠がSamsung製のDDR4メモリ「K4A4G085WE-BCPB」で両面に合計8GB分搭載されています。

これらは取り外しは出来ない構造となっており、全てマザーボードへハンダ付け(溶接)されているので分解は製造メーカーや業者やマニアで無ければ不可能に近い。

ちなみに太字3つの価値はおおよそで8万円行かないくらい。マザーボードには他にもオーディオチップなどの部品が載っているので、これ1枚で10万くらいの価格になると思う。

液晶パネル側はノートPCとそう変わらないので省略。解像度が超高い為か、液晶モニタ側にも様々なチップが搭載されております。

 

分離しないデスクトップPCを選ぶリスクは高い(まとめ)

リスクとはひとえにかかる予算の事を指しており、デスクトップPCの箱を1つ無くしただけの省スペースに対する代償は結構大きい。

まず、購入する際の価格が分離型デスクトップがモニタセットで10万円とするならば、性能などを合わせた場合の一体型PCはDELLやレノボで14万円、NECや富士通ならば20万円くらいになる感じ。

そして問題は修理費用で、デカくて重いので送料が高額になり、修理はノートPCより少し大変なのでノートよりも作業費が高くなってしまうはず。

例として、私が今これを書いている分離型デスクトップPCが故障しBTOメーカーが修理した場合と、Surface Studioが故障しメーカー修理になった場合をエア見積してみましょうか。

金額は私の脳内価格。カッコ内は左がパーツ代、右が作業料。

分離型(Xeon-1226 v3、Z97 Extreme6、SSD256GB、メモリ8GB)

  • CPU・・・3.2万円(2.5万+0.7万)
  • マザー・・・3.9万円(2.4万+1.5万)
  • SSD・・・1.9万円(1.4万+0.5万)
  • メモリ・・・1.1万円(0.6万+0.5万)

※保守在庫なので価格設定は当時の仕入プラスαとして。

Surface Studio

  • CPU・・・12万円(10万+2万)
  • マザー・・・12万円(10万+2万)
  • SSD・・・2.5万円(0.5万+2万)
  • メモリ・・・12万円(10万+2万)

おそらくこのような価格になるはず。

この中では唯一SSDのみ単体であり、他は全部ハンダ付けされているのでCPUのみ、メモリだけ交換はまずしない為、数千円程度のメモリが故障しても250ドルのCPUや300ドル以上するであろうビデオカードもマザーと丸ごと巻き添え。

5万円のノートPCを3年使い故障したならあきらめもつく、買い替えてしまえと思うかも知れないけれど、30万の一体型が故障したなら修理代10万は覚悟した方がよろしそうという例。

これはSurface Studioならばなのでやたら高額化していると見えるものの、CPUやメモリがハンダ付けのパターンならば、NECの20万の一体型も修理代10万くらいはすぐに行くはず。

逆にDELLなどは分解し易いよう、HDDやメモリなどが裏ブタ取ればアクセス可能とかやっていそうなのでまだマシ。

というわけで、オールインワンを買ってしまうならば修理代が異様に高い事を覚悟の上で、Surface Studioクラスの物を買うのは黒字まみれで経費を使いたいフリーランサーなどでなければおすすめ不能。

普通の人は安価なノート、ゲーマーや職人ならば分離型デスクトップPCが無難という話のような気がする。

リンク用ソース

コメント(3)

オールインワン、一体型。それ1台しかPCが無いなら難ありですが、2台目以降に買うなら選択肢に入りますね。PC本体の置き場所に困らない、ノートPCより大画面、好きなキーボードが使える、組み合わせの選択肢が少ないため構成に迷わない、と利点が多いです。

個人的にはASUSの「Zen AiO」のCore i5モデルくらいがちょうど良さ気。以下で約10万円。

価格.com - ASUS Zen AiO ZN220ICGK ZN220ICGK-I5G930MX
http://kakaku.com/item/K0000903663/
CPU……Core i5 6200U(2.30~2.80GHz、2コア4スレッド)
GPU……HD Graphics 520、GeForce 930MX(GT 730やR7 240と良い勝負)
RAM……8GB
SSD……128GB
HDD……1TB
LAN……1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T、IEEE802.11ac/n/a/g/b

>価格は本体のみで確か2999ドル、30万円少々くらい
細かいスペックは知りませんが、最安モデルが「Core i5、8GB RAM、GeForce GTX 956M、1TBのSSHD」だったはず。デザイン料で10万円くらいは上乗せですかね。

>ネジ4本外せばフタが取れるとか、普通のデスクトップPC並の難易度。
注意点としては、裏蓋にはマザーボードから伸びるスピーカーケーブルが繋がっているため、勢い良く外すと抜けたり切れたりするかもしれんから気を付けろとのこと。

>容量64GB、SATA接続の物が搭載。
こちらはたぶん、ISRT(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)で利用する、キャッシュ用のSSDだと思います。ISRTでキャッシュに指定できる容量は18.6GBか64GBの2択な上、SATA接続が必須ですし。

パーツの犬:ISRTの効果と注意点を徹底解説!
http://partsdog.dospara.co.jp/archives/52176958.html

一体型が修理等には不便なのは同意ですが、ただ一般の方は故障後のことまで考えて買っていませんからね……せいぜい家電量販店の長期保証を付ける程度。そして壊れたら修理費が高いから何とかしてくれと夜中に電話がかかってくる(汗)

ただ、だからといってBTOをすすめるとデザインで難色を示されるので一体型を進めるのも仕方ないと言いますか。ノートはやはり画面サイズの問題が大きく、スティックPCは良く分からないから怖いと言われる始末。

ということで、一体型にも一定の需要はあると思っています。私の場合はYAMAHAやONKYOのスピーカーが内臓されている点は良いと思いますね。もちろん、メインとして買うことはあり得ませんが、サブとしてなら。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。